SPECIAL FILE 04 / RACCO GRADE GUIDE

RACCOは
どれを買うべきか

最安200と最上級Premiumの差は35万2000円。けれど本当の分かれ目は豪華さではなく、電池と充電を後から変えられないことにある。

先に結論

迷ったら300 Plus。200から25万3000円で、210kmから320kmへ伸び、普通充電は3kWから6kW、急速充電は約37kWから約50kWへ上がる。さらに前席・ステアリングヒーター、デジタルキー、後席テーブルとサンシェード、6スピーカーなど日常装備も増える。PremiumはPlusから9万9000円。全周囲カメラ、ハンズフリースライドドア、電動シート、合皮内装を毎日使うなら割安だが、走行性能と航続距離はPlusと同じだ。

三グレードとも47kWと160Nm。300 Premiumだけが速いのではなく、差は電池と充電と生活装備にある。PHOTO / Motor-Fan掲載 300 Premium実車 / 2026.08.26確認 / 出典 ↗
199.5万円200 国補助後
224.8万円300 Plus 国補助後
234.7万円300 Premium 国補助後
+9.9万円PlusからPremium

01 / ONE LINE ANSWER

基準は300 Plus

200で足りる理由かPremiumを選ぶ理由が言えなければ中間グレードへ戻る。

RACCOの三グレードは、安い、普通、豪華という単純な階段ではない。200と300系の間に電池容量、航続距離、普通・急速充電性能という後付けできない差がある。300 PlusとPremiumの間は、全周囲カメラ、ドア、シート、内装という毎日触れる装備差だ。まず電池を決め、次に装備を選ぶ二段階で考える。

200は補助後199万5000円という分かりやすさがある。210kmで足りる近距離中心の二台目なら、35.84kWhを毎日運ぶ必要はない。標準で両側電動スライドドア、ACCを含む運転支援、6エアバッグを備えるため、単なる廉価版でもない。

300 Plusは補助後224万8000円。PlusからPremiumへ9万9000円という差は小さく見えるが、必要な装備がなければ9万9000円はそのまま余分だ。逆に狭い場所で全周囲カメラを毎日使い、子どもを抱えてハンズフリー開閉を使うなら、後付けしにくい装備をこの価格でまとめる価値がある。

200

近距離の二台目

年間走行が少なく自宅3kW充電で足りる。ヒーターやデジタルキーを必要としない。

300 PLUS

迷った人の本命

320kmと6kW充電に日常装備を追加。豪華装備は必要な分だけ後付けで考える。

300 PREMIUM

毎日の操作を楽にする

全周囲カメラ、ハンズフリー、電動シート、合皮内装へ9万9000円を払う。

02 / COMPLETE TABLE

三グレードの差を一枚で見る

車両価格だけでなく補助後の差額と後付けできない装備を同じ表へ置く。

見た目だけではグレードを判別しにくい。電池と室内装備を車台の仕様で確認したい。PHOTO / BYD公式プレスインフォメーション / 2026.08.26確認 / 出典 ↗
BYD RACCO 2026年8月時点のグレード比較
項目200300 Plus300 Premium
車両価格214万5000円239万8000円249万7000円
国の補助15万円15万円15万円
国補助後199万5000円224万8000円234万7000円
電池容量22.4kWh35.84kWh35.84kWh
WLTC210km320km320km
普通充電3kW6kW6kW
急速充電最大約37kW最大約50kW最大約50kW
モーター47kW / 160Nm47kW / 160Nm47kW / 160Nm
車両重量1160kg1220kg1230kg
両側電動スライド標準標準標準+ハンズフリー
前席とハンドルのヒーターなしありあり
後席テーブルとサンシェードなしありあり
デジタルキーとNFCキーなしありあり
スピーカー266
全周囲カメラなしなしあり
運転席手動手動6ウェイ電動
シート表皮ファブリック防水特製ファブリック合成皮革

重量と一部装備表現はマイナビニュースのバイヤーズガイド掲載値。契約時は最新のメーカー装備表、色の組み合わせ、標準・オプション区分を見積書で確認してください。

03 / BATTERY FIRST

二百か三百かを先に決める

PlusとPremiumで悩む前に、210kmと320kmのどちらを生活へ置くか決める。

200の22.4kWhと210kmは、サクラの20kWh・180kmより一段余裕がある。通勤往復40km、買い物、送迎を自宅で毎晩戻すなら十分現実的だ。年間走行が少ない二台目では、価格差25万3000円を充電設備や冬タイヤへ回す考え方もある。

300系は35.84kWhと320km。週末に100kmを超える移動をし、帰宅後すぐ翌朝も使う家庭では、距離そのものより残量の余白が効く。6kW普通充電と約50kW急速充電も長距離後の回復を短くする。自宅が3kWのままでも充電はできるが、空から満充電までの時間は長くなる。

大容量が常に上位ではない。マイナビ掲載値では200が1160kg、300 Plusが1220kg。約60kgの差は電費、タイヤ、段差の感じ方へ影響し得る。二台を同じ道で試し、軽快さと落ち着きのどちらが好みか確かめたい。

RACCOはLFPブレードバッテリーを床下へ組み込む。容量差は購入後に交換できない最重要仕様。IMAGE / BYD公式プレスインフォメーション / 2026.08.26確認 / 出典 ↗
モーター出力は全車共通。Premiumにしても加速性能が上がるわけではない。IMAGE / BYD公式プレスインフォメーション / 2026.08.26確認 / 出典 ↗

04 / WHY PLUS

Plusは冬と家族に効く

25万3000円の中身は110kmの距離だけではない。

300 Plusへ上げると、前席ヒーターとステアリングヒーターが入る。電気自動車では身体を直接温め、暖房負荷を抑えやすい装備だ。寒冷地だけでなく冬の短距離で毎回使う。200で後付け用品を使う方法もあるが、純正操作と保証まで含めて比較したい。

後席テーブル、ロールサンシェード、6スピーカー、タイヤ空気圧モニタリング、チャイルドプレゼンスディテクション、デジタルキーとNFCカードキーなども増える。送迎車として見ると、航続距離以上に家族の反復動作へ効く。

300 Plusは豪華さを抑えつつ、RACCOらしい生活装備をほぼ取れる。全周囲カメラがない点だけは、車高1,800mmの四隅を自分で把握できるか試乗で確かめる。バックカメラとセンサーで十分ならPlusのバランスがいい。

写真はPremiumだが、後席テーブルとサンシェードは300 Plusにも備わる。家族用途では毎日使う装備だ。PHOTO / Motor-Fan掲載 300 Premium実車 / 2026.08.26確認 / 出典 ↗
チャイルドプレゼンスディテクションは300 Plus以上。安全装備は作動条件と警告方法も説明を受ける。IMAGE / BYD公式プレスインフォメーション / 2026.08.26確認 / 出典 ↗

05 / THE 99000 YEN QUESTION

Premiumの九万九千円は使う人には安い

走りは同じ。毎日の駐車と乗り降りと座り方を買うグレードだ。

Premiumの最大の実用品は全周囲カメラだ。スーパーハイトの車体を狭い駐車場へ入れ、左右の白線や低い障害物を毎日見る人には後付けできない価値がある。表示の解像度、起動速度、低速で自動表示される条件は実車で確かめる。

ハンズフリー機能付き電動スライドドア、運転席6ウェイ電動シート、合成皮革、前席センターアームレスト、保温・保冷機能付きカップホルダーなども加わる。複数人で運転しシート位置を頻繁に動かす家庭や、汚れを拭き取りたい人には9万9000円の説明がつく。

ただし電動シートにメモリー機能があるか、合皮が夏冬に身体へ合うか、センターアームレストが体格と干渉しないかは現車で見る。装備が多いことと使いやすいことは同じではない。

Premium専用のブラック&ベージュ合皮内装。色だけでなく座面の硬さと蒸れやすさを試乗で確認したい。PHOTO / BYD公式プレスインフォメーション / 2026.08.26確認 / 出典 ↗
明るい後席は室内を広く見せる。子どもや荷物で汚れたときの手入れも購入前に想像する。PHOTO / BYD公式プレスインフォメーション / 2026.08.26確認 / 出典 ↗

06 / SAME POWER DIFFERENT MASS

走りは全車同じではない

出力が同じでも電池容量と装備で重量は変わる。

全車47kW・160Nmで、マイナビ掲載の0-50km/hは200が4.2秒、300系が4.4秒。差は小さいが、軽い200が発進で不利という関係ではない。300 Premiumの公道試乗では、穏やかな加速、床下電池による落ち着き、自然な停止が好意的に評価された。

一方で荒れた舗装の入力を直接的とする評価もある。Premiumの装備を選んでもサスペンションが上級になるわけではない。200の軽さが段差でどう出るか、300 PlusとPremiumの10kg差が体感できるかは、同じ販売店の同じ道で乗り比べる。

メーターは小さく、ハンドルの情報が控えめという短時間試乗の指摘もある。全周囲カメラへ予算を使う前に、速度表示、警告、停止直前のブレーキを自分の目と足で確認したい。

公道試乗車は300 Premiumが中心。200の乗り味はカタログから推測せず別に試したい。PHOTO / ユニット・コンパス / グーネット掲載 / 2026.08.26確認 / 出典 ↗

07 / TOTAL COST

差額の置き場所を決める

車両差額だけでなく充電工事と冬支度と保険を同じ予算へ入れる。

200から300 Plusの25万3000円は、電池13.44kWh、110km、充電性能、ヒーター、家族装備へ払う。後からほぼ変えられないため、五年以上乗るなら一日当たりへ割って考える価値がある。近距離専用なら、その差額を200Vコンセント、太陽光やV2Hの検討、冬タイヤ、車両保険へ回す方が暮らし全体は整う。

PlusからPremiumの9万9000円は、全周囲カメラと電動シートだけでも納得する人がいる。ただしボディカラーと内装色の組み合わせがグレードで異なる。欲しい色のためにグレードを上げる場合も、総額と納期を見積書へ残す。

国の補助金15万円は三グレード共通。差額を縮めないため、補助金目当てにPremiumへ上げる理屈はない。自治体補助、申請期限、保有義務、充電設備助成は居住地と登録日で確認する。

+253000

電池と充電へ払う

200からPlus。距離と回復速度と冬装備をまとめて買う。

+99000

操作と内装へ払う

PlusからPremium。走りと距離は変わらない。

+18000

十年保証を検討

電池容量保証を10年20万kmへ延ばす有償保証。適用条件を保証書で確認する。

08 / FINAL SELECTOR

生活の一文でグレードを決める

どれを選ぶかではなく、なぜ上げるかを言葉にする。

契約前チェック

  1. 01

    一週間で最も長く走る日と冬の余白を書き出し210kmで足りるか判断する

  2. 02

    帰宅から翌朝までに戻したい電力量を3kWと6kWで計算する

  3. 03

    前席とステアリングのヒーターを家族全員が必要とするか確認する

  4. 04

    普段の駐車場で全周囲カメラなしのPlusを一度入れてみる

  5. 05

    子どもや荷物を持った状態でハンズフリースライドドアを試す

  6. 06

    合皮と防水ファブリックへ30分座り体格との相性を見る

  7. 07

    最寄りのBYD整備拠点と事故時の搬送先を確認する

  8. 08

    補助金を除いた支払総額と五年後のローン条件を三枚並べる

ROAD TEST SOURCES

3本のレビューをどう読んだか

感想を一つへ丸めず、試乗条件と筆者の着眼点を残した。リンク先を読めば元の文脈まで確認できる。

マイナビ 01 / PERFORMANCE

電池と充電の差を数値で比較

価格、電池、航続距離、充電出力、重量、加速を三グレードで整理。まず200と300系を分ける根拠にした。

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マイナビ 02 / EQUIPMENT

標準装備の境目を確認

200にも残る安全装備と、Plusで増えるヒーター、鍵、後席装備、スピーカーを確認。廉価版という決めつけを避けた。

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マイナビ 03 / PREMIUM

九万九千円の装備を評価

PlusとPremiumの性能が同じことを押さえ、全周囲カメラ、ドア、シート、内装へ払う差額として読んだ。

元記事を読む ↗
YOUR ANSWER

あなたが選ぶRACCOはどれ

年間距離と後席の使い方も一緒に書いてください。オーナーの納車グレードと決め手が集まるほど、カタログより強い比較になります。

200近距離と価格を優先理由を匿名で書く →300 Plus電池と装備のバランス理由を匿名で書く →300 Premium駐車と乗降を楽にする理由を匿名で書く →

FAQ & SOURCE LEDGER

最後の疑問と確認元

価格・補助金・保証は変わる。契約時には掲載日ではなく見積書と最新の保証書を正本にしたい。

Q01一番おすすめのグレードはどれですか?

迷った場合は300 Plusです。320km、6kW普通充電、約50kW急速充電に加え、冬と後席の装備がそろいます。200で足りる理由かPremium装備を使う理由があれば上下します。

Q02200は安全装備が少ないですか?

ACC、衝突被害軽減ブレーキ、車線逸脱警報と抑制、6エアバッグなど主要な運転支援と安全装備は備えます。最新装備表で作動条件も確認してください。

Q03Premiumは速いですか?

モーターは全車47kW・160Nmで、300 PlusとPremiumの電池と航続距離も同じです。Premiumは主にカメラ、ドア、シート、内装の上級装備です。

Q04200でも遠出できますか?

210kmの範囲と充電計画が合えば可能です。ただし急速充電出力と電池の余白は300系より小さいため、冬、高速、充電器故障時の次候補を多めに取ります。

Q05有償の電池延長保証は入るべきですか?

10年または20万kmまで乗る計画なら1万8000円は検討しやすい金額です。自然劣化の判定、点検、譲渡時の継承、適用除外は契約前に保証書で確認してください。

メーカー一次資料

  1. BYD RACCO国内販売開始

    三グレードの価格、色、航続距離、補助金、保証を確認。

  2. BYD RACCO Press Information

    電池、X-PACK、車体、CPD、安全技術、公式写真を確認。

  3. BYD RACCO公式商品ページ

    現行のグレードと装備を契約時に再確認する正本。

実車と市場の補助資料

  1. マイナビ RACCO 300 Premium公道試乗

    公道での剛性感、加速、乗り心地の補助資料。

  2. マイナビ RACCO受注動向

    2026年8月2日時点の741台とPremium約8割。発売直後の一時点として使用。

  3. グーネット RACCO 300 Premium試乗

    荒れた舗装の乗り心地と日常加速を確認。

記事中の価格は消費税込みのメーカー希望小売価格。登録諸費用、税、リサイクル料金、充電設備、オプションは含めない。補助金は値引きではなく申請条件と保有義務がある。中古価格と在庫は日々変動する。

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